お口の老化を予防するエクササイズはたくさんありますが、ここでは厳選して、おなじみの唾液腺マッサージとパタカラ体操、ベロ回し、上向きうがい、ペットボトル体操をご紹介します。

とくにベロ回しと上向きうがい、ペットボトル体操は、やってみると意外にハードです。最初は舌を数回まわしてもう限界！15秒もうがいできない！という方が多いです。でも大丈夫。練習すれば必ずできるようになります。最初は15秒うがいができなくてショックを受けていたシニアの患者さんが自主トレに励んでその次の来院ではこんなにできるようになったよ！とガラガラガラっとうがいを披露してくださった事もありました。余裕ができるようになったころには、お口の老化は相当改善されています。くちびるや、頬の筋肉が鍛えられれば、食べ物を食道に送り込む力が増して、喉の途中で飲み込んだものが止まる事も少なく成ります。咽頭蓋の弁の動きが良くなれば気管に飲食物や、唾液が入り込まないようになり目に見えてムセや咳払いが減ります。そして吐き戻す力が鍛えられればもし誤嚥したときの窒息予防にもつながるのです。

唾液腺マッサージ

耳の下より少し前を人差し指、中谷、薬指で回すように刺激します。10回ほど繰り返す

舌下腺

親指を立てて顎の下を押すように刺激します。10回ほど繰り返す。

舌下腺

親指をたてて、顎の下にはまるように置きます。後から前へ10回ほど動かす