山梨県甲斐市龍地6443-1
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「硬すぎて歯に悪い」「透けないからナチュラルでない」という評価は過去のもの。現在ではフルジルコニアに使用されている材料をご紹介しましょう。
Q.ジルコニアって「硬すぎて噛み合う歯に悪い」とか「ぜんぜん透けないから作り物っぽい歯になってしまう」とかって以前ネットで見ましたが最近は違うんですか?
A.ジルコニアの被せ物はむしろ材料よりも周りの歯への為害性が少ないことが明らかになっています。また、透光性のあるジルコニアが開発されたことで、元からの長所である耐久性に加え審美性も持ち合わせた「いいとこ取り」が実現しています。
おっしゃる通り、ジルコニアは大変硬度の高い丈夫なセラミックです。そうした理由から、フルジルコニアの被せ物は噛み合う歯を削ってしまうと、たしかに以前はよく言われていました。しかしそのあとの研究の結果、硬質で傷みにくいジルコニアは表面がツルツルのままなので、むしろ他の材料の比べ、噛み合う歯が傷みにくいことがわかっています。日々の臨床実感にこのエビデンスが加わったことで、私たちの臨床家はフルジルコニアを以前に増して自信を持ってお勧めできるようになりました。もう一つの最近注目されているのがCAD/CAMに用いるジルコニア材料の進化です。従来のジルコニアには透けない色調が限られるという弱みがありフルジルコニアの被せ物は目立たない奥歯にしか使えませんでした。ジルコニアを前歯に使う場合には、表面に繊細な陶材を盛って焼き付けるジルコニア+陶材の選択肢しかなかったのです。しかし現在では透光性のあるジルコニアが開発され色調のバリエーションも増えたことで、前歯の被せ物も、耐久性のあるジルコニア単体で実現できるようになりました。従来のオールセラミックの治療では丈夫さをとれば審美性が、審美性をとれば丈夫さが条件付きにならざるをえませんでした。丈夫で審美的なフルジルコニアの治療が可能になったことは、患者さんにとって大きなメリットだと考えています。
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