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酸蝕症って何⁇
細菌のつくる酸ではなく、飲食物の酸などで歯が溶ける現象を酸蝕症といいます。酸性度の強い飲食物を長期間摂取しているかたなどに見られます。
○表面からそのまま溶けていく酸蝕症
スポーツドリンクな酢、炭酸飲料やワインなど、酸性の飲食物を長期的に過剰に摂取したときに起こるのが酸蝕症です。飲食物の酸では、歯はどのように溶けるのでしょう?
エナメル質の表面には、ハイドロキシアパタイトの結晶の層があります。表面の層は酸に溶けにくいのですが、酸蝕症では飲食物に含まれる酸の強さが細菌のつくり出す酸よりかなり強いので、溶けにくいはずの表面から溶けてしまいます。
お口のなかの唾液が酸を希釈・中和しますので、飲食物の酸でこれほど急激に歯が溶けることはありません。しかし、頻繁に酸性度の強い飲食物を摂り続ける生活をしていると、こうした変化が起こる可能性が高まります。
エナメル質が溶けはじめるPHは5.5以下、象牙質が溶けはじめるPHは6.0〜6.2以下といわれます。対して、レモンのPHは2.1、コカコーラは2.2、栄養ドリンクは2.5、黒酢は3.1、スポーツドリンクは3.5、炭酸飲料は3.6、ワインは3.8。ふだん私たちが摂取する飲食物には、意外にPHが低いものが多いんですよ。
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