“バイオフィルム”ってご存知でしょうか？バイオフィルムとは、たくさんの細菌によって作り出されるヌルヌルとした膜状のものです。例えば、お風呂場の排水溝や台所の三角コーナーの掃除を怠ったら結果、ヌルヌルになってしまうことがあると思います。あれもすべてバイオフィルムであり、お口の中にできたバイオフィルムはこれらと差別化するために「口腔バイオフィルム」と呼ばれることもあります。
歯の表面に付着するものは口腔バイオフィルムの他に歯垢や歯石もありますが、この違いは何でしょう？
歯垢(プラーク):歯垢とは、虫歯菌や歯周病菌、食べかすなどが集まったものです。歯垢1mgの中には、1億以上もの細菌がいると言われています。
歯石:歯石とは、歯垢が唾液中に含まれるカルシウムなどと結びついて、石のように固くなったものです。この歯石の表面はざらざらしているため、その上に歯垢が付着しやすく、放置してしまうと歯石が蓄積され、歯周病のリスクを高めます。
歯垢は食後8時間経つと生成され、それをほうちしていると、約48時間で歯石になりはじめます。歯石になってしまうと歯ブラシでは除去できなくなってしまうため、口腔ケアは次のようなポイントに気をつけて下さい。

ポイント①  毎食後、忘れずに歯磨きを！

細菌のエサとなる糖分などを歯に残さないように、毎食後歯を磨きましょう。

ポイント② 歯石になる前にフロスを！

歯ブラシの毛が届きにくい歯と歯の間、歯並びの悪い所は歯垢が残りやすい場所です。こういった部分はデンタルフロスや歯間ブラシを使って歯垢を除去しましょう。

ポイント③

プロのケアで定期的に除去！

毎日歯磨きをしていてもできてしまうのが、磨き残しです。こういった部分は、定期的に歯科医院で除去をしましょう。虫歯や歯周病の予防だけでなく、お口の健康は体の健康にもつながっていますので、健康管理のひとつとして歯のクリーニングや定期検診をお忘れなく！