わかばやし歯科医院

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根面の虫歯が厄介な6つの理由

根面の虫歯になぜ歯科が頭を悩ませているのか。その理由をご説明しましょう。

1、早期の発見が非常に難しい

根面の象牙質はもともと黄みがかっていて、
できはじめの虫歯は色がうっすら変化する程度。専門家の目でも判別に苦労します。

2、自覚症状がほとんどない

根面の虫歯は「しみる」「痛い」といった自覚症状はほとんどありません。唇に隠れている位置にできるため鏡でも見にくく虫歯になっていることに気づかないまま進行しているケースもおおいです。
根面の虫歯は数年かけて進むこともあれば、短期間で急速に進むこともあります。どちらの場合も痛みは出にくいです。

3、セルフケアが難しい

根面は歯ブラシが届きにくい場所で、磨き残しが多くなりがちです。当てているつもりでも当たっていないということもよくあります。

4、象牙質は酸に弱い

歯の根面の象牙質は,歯の噛むところを覆うエナメル質より酸に弱く溶けやすいため、磨き残されたプラークの影響も受けやすいです。

5、治療が難しい

噛むところの虫歯は、進行した場合、細菌に侵された病変部を除去して、進行を止めてから詰め物や被せものを入れます。ですが根面虫歯はそうした対応が難しいのです。

6、治療後も長持ちしにくい

根面の虫歯が広がっているとき、歯の根の治療をして被せ物を入れることがあります。こうした場合、①歯周病によりあごの骨が減っている、②そのため歯茎より上に出ている部分は増えてバランスが悪くなっている、③根の歯質が減っている、④歯の神経が取りのぞかれているなどの理由でどうしても予後が悪くなります。

根面の虫歯の治療をした歯は以前よりもずっと弱くなっていますので、ぜひ大事にケアをしていただけたらとおもいます。

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