わかばやし歯科医院

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再石灰化で結晶はどうなる?

Q
むし歯や酸蝕症ではほんとに歯が溶けていっちゃうんですね。怖いなあ。
となると、歯を修復する再石灰化は、どんなふうに見えるんでしょうか?
A
再石灰化が起こると脱灰により溶けたハイドロキシアパタイトの結晶が修復・再生されていきます。

再石灰化で結晶が修復・再生されていく。

唾液には、脱灰で溶け出た歯の成分(カルシウムやリン酸)が含まれており、唾液に溶け出た成分が歯の内部に戻って沈着することを「再石灰化」といいます。つまり歯が修復されるわけですね。むし歯予防につかわれるフッ素には、その戻るスピードを速め、さらに結晶を強くする力があります。
エナメル質や象牙質にあるハイドロキシアパタイトの結晶は脱灰が進んで密度が低くなったところほど白く見えます。
健全な状態では黒かった部分が、脱灰後には溶けてなくなって白く見えます。そしてそれが再石灰化後には修復・再生され、再び黒く見えます。
修復・再生された部分は電子顕微鏡写真では黒く見えますが、レントゲンでは、再石灰化が進んだところは白く見えます。ちなみに、結晶・再生されても、歯自体は「健全な状態に元通り」とはいかないようです。ですから、脱灰が進まないようにしつつ、再石灰化を促すお口の環境を維持することが大切です。そのためには、食生活の見直しと、フッ素を用いたセルフケア、そして、定期的な歯科受診が欠かせませんよ!

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