わかばやし歯科医院

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歯をうっすら削る『前処置』にご協力を!

•わずかなへこみと溝が安定感をアップ!

 部分入れ歯には、基本的には、ブリッジに比べ「歯を削らなくてすむ」という利点があります。でも、入れ歯が動かないようにするには、支えとなる歯をほんの少しだけ削って形を調整させていただくことが必要となります。
 これを部分入れ歯を入れるための「前処置」といい、レストや小連結子が収まる場所に施されます(場合によってはクラスプが収まる場所にも)。「部分入れ歯なのに歯を削るの?」と驚かれるかもしれないが、留め金が支えとなる歯にすき間なくくっつくために大切な処置なのです。

•とくにレストには前処置が必須です。

 たとえばレストの場合は、歯の「噛む面」にうっすらとへこみを整形します。ここにレスト突起がはまり、噛んだときの力を部分入れ歯や歯、あご全体に分散し、部分入れ歯が沈み込むのを防ぎます。
 小連結子の場所は、歯の裏側の、歯と歯のあいだに小連結子がうまく収まるように、うすく溝を整形します。
 クラスプの場合は、歯の側面の出っ張りが大きいと、クラスプがスムーズに入りづらくなって、部分入れ歯を入れたときにキツく感じられたり、着脱を繰り返すうちにクラスプが変形してしまいます。ですから、それを防ぐために出っ張りをわずかに削ることがあります。クラスプが歯にすんなりはいるのでささたら、削ることはありません。
 いずれも削る量は最小限にとどめます。このひと手間にご協力いただくことで立体パズルのように、部分入れ歯の留め金がすき間なくストンと支えの歯に収まるのです。
 どうしても歯を削りたくないというかたには、歯をかみ合わせたときにすき間があるところにレストを置かせていただくという方法もあります。ですが、レストには噛む力を受けととめるために「置くべき場所」がありますので、そこからかなり離れてしまう場所は、入れ歯の安定感が悪くなることは避けられません。
 クラスプや小連結子のための歯の整形はともかく、レストを収める場所は、部分の安定のためにぜひ削らせてほしいところです。
 ちなみ、支えとなる歯が被せ物なら、被せ物にへこみや溝を整形しますので、歯を削ることはありません。もともと入っている被せ物を削るわけですからね。

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