山梨県甲斐市龍地6443-1
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お口の粘膜は、口内炎ができたときどのように修復されるのでしょうか?「2週間治らない口内炎は要注意」と言われる理由はここにあります。
○口腔がんは「扁平上皮がん」が90%以上。
口腔がんはお口のなかにできるがんですが、細胞レベルでいうと、「扁平上皮にできるがん」が90%以上を占めます。
扁平上皮とは、結合組織(骨、筋肉、脂肪、軟骨、血管、神経など)という体内の重要な組織を覆うごく薄い層のことで、皮膚や粘膜をはじめ、からだの至るところにあります。バームクーヘンのように何層かに分かれた細胞集団が結合組織を守っています。お口の粘膜の扁平上皮は、何もなくても約2週間で生まれ替わります。口内炎というのは、扁平上、にできた傷の一種です。普通は何事もなく分裂が終わり、傷が埋まって口内炎が治ります。この期間も、何もないときと同じく2週間。「2週間たっても治らない口内炎は要注意」といわれるのはこれが理由です。
○基底細胞にエラーが起きてがん化する。
しかしごくまれに、分裂のときに細胞の遺伝子にエラーが起き、異常な細胞が生まれることがあります。その細胞は消えることなく、これが細胞のがん化です。ただ、実際にエラーが起こることはめったにありません。とはいえ、傷ができて細胞分裂が何度も何度も繰り返されるほど、エラーが起こる確率は高まります。ですから、繰り返し口内炎ができるような場所は要注意なのです。
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