わかばやし歯科医院

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治療の流れ スタートからエンドまで

STEP4 ここで受信をやめないで!仮詰め

洗浄した根管内に消毒液を詰め、仮詰め(仮封)をします。

仮詰めは2週間もすると劣化したり外れたりしてしまいます。そうなると細菌が再び根管の中に入り込んで治療が台無しになってしまいますので、受診の先延ばしはおやめください。

仮はあくまで「仮」にすぎません。

根管内を洗浄したら、隙間に消毒液を詰めて「仮詰め」をします。このステップを飛ばして、洗浄からすぐに次のステップである「根管充填」を行うこともあります。ただ、根管の形状が複雑だったり、根管の本数が多い場合には、治療が長時間にわたり患者さんに体力的な負担がかかります。そうしたときは、一度仮詰めをして、「続きの治療は次回に」となります。

ここでぜひお伝えしたおきたいのが、仮詰めはあくまで「仮」だということ。歯の根の先に膿ができていないのなら、このときには痛みの原因である炎症した神経が除去されているため、痛みはおさまっています。だから、「痛みがなくなったし、次の受診は先延ばしにしてもいいかな」なんて思われる患者さんもいるのですが、それは絶対におやめください。仮詰めがもつのは入れてからせいぜい2週間。長持ちするものではありません。もし仮詰めが劣化したり外れると、また細菌が根管の中に入り込んで、治療が台無しになってしまいます。次の受診(たいてい約1週間後)には必ずご来院ください。

ステップ5  残った細菌を生き埋めに。根管充填

根管の内部を隙間なく埋めることで、最近の活動を封じ込めます。側枝に残った細菌も生き埋めになります。

シーラーという充填材を、ガッタパーチャというゴムのスティックを用いて詰めていきます。

隙間を埋めて、新たな感染を防ぎます。

次に行うのは「根管充填」。根管の内部を埋める処置をします。仮詰めを外して、根管内の消毒液を洗い流します。そしてシーラーという充填材を注ぎ、ガッタパーチャというゴムのスティックを挿しこみます。

根管内には空気が入りやすいので、液状のシーラーは注ぐだけでは奥まで入りません。ガッタパーチャを挿し込むことで、余計な空気が押し出されてシーラーが入り込みます。

この処置は、内部を埋めて強度を持たせるため・・・ではなく、根管内や側枝に取りきれずに残った細菌を封じ込めるのと、新たに外から細菌が入ってくるのを防ぐことが目的です。根管の充填が終わったら、歯を整形して仮歯を装着します。

STEP6 本番の被せ物を入れて治療終了

仮歯を外して、本番の被せ物を入れます。

仮歯が劣化したり外れたりすると、細菌が再び根管の中に入り込んで治療が台無しになります。仮詰の時と同じように、受診の先延ばしはおやめください。

仮歯が入っても終わりではありません。

根管充填をして仮歯が入れば、治療終了まであと一息です。この時気をつけていただきたいのが、仮歯もあくまで「仮」の存在だということ。仮歯で(見かけはともかく)」噛めるようになったからといって、本番の被せ物ができているのに、受信を先延ばしにしてはいけません。

仮歯の耐久性は、本番の被せ物よりもずっと低いです。劣化したり外れたりしたら、根管の中にまた細菌が入り込んで、ここまでの治療が台無しになってしまいます。仮歯が入ったからと安心せず、治療終了まで走りきってしまいましょう。

ちなみに、歯の根の先にある膿は、わざわざ歯茎と骨を切り開いてとる事はしません。膿はもともと細菌と免疫の戦いの結果生じているものですから、近くにある細菌の温床・・・感染を起こしている神経がなくなれば、自然と体に吸収されていきます。(1〜2年かかります)


[治療の成功率を上げるためにお願いしたいこと]

難しい治療である根の治療。成功率を少しでも上げるために、患者さんにご協力いただきたいことがあります。

  1. 強い痛みが出たらすぐに受診を。歯の神経が細菌に感染して死んでいくときに、強い痛みが生じます。それは断末魔の悲鳴のように、ときに激しくときに微かに続きますが、数週間もすると、ある日パタリと痛みが止まります。それは「痛みがなくなってよかった」ではなく、非常にまずい兆候です。神経が完全に死んで、痛みを感じなくなってしまったのです。ですから、強い痛みが出たらすぐに受診を。神経がまだ死んでいないとき、つまり根管の中で細菌感染が広がりきっていないときに処置ができれば、治療の成功率が上がります。
  2. 仮詰め、仮歯の段階で中断しないで。患者さんの体調や治療時間の関係から、根管内の洗浄がその日のうちに終わらなかったというときには、治療途中の歯に「仮詰め」(仮封)をします。一方、根管充填が終わってから本番の被せ物の出来上がりを待つ間には「仮歯」を入れます。繰り返しになりますが、どちらも応急的な処置にすぎません。劣化したり外れたりすると、また歯の中に細菌が入り込んで感染を起こし、治療失敗となります。「痛くなくなったから」「噛めるようになったから」と仮詰めや仮歯の段階で治療を中断せず、最後まで通ってくださいね。
  3. 治療した歯に無理はさせないで。これは治療後のお話ですが、神経のなくなった歯は、神経のある歯より構造的に弱くなります。それは当然「歯の持ち」にもつながります。ある統計では、神経のない歯の喪失率(将来失われる確率)は前歯で1.8倍、奥歯で7.4倍になるといわれています。ですから、歯の根の治療をした歯は大事に使ってあげましょう。煎餅、するめ、ジャーキーなど、どこまで行けるかと硬いものを噛んでみるというのはやめてくださいね。

 

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