わかばやし歯科医院

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100年前のパンデミックの記録を読み解くと。

Q、ウイルスは口からも入り込むからうがいが大事なのはわかります。でも「歯みがき」がだいじって、いまいちピンときませんけど・・・・・・。

A、歯周病の予防が怖ろしい感染症から身を守る対策になるからなんです。歯周病とウイルス感染の関連は100年前のパンデミック時、すでに報告されていました。近年の研究では、なぜ歯周病を患っている人にウイルス感染が起きやすいのか、その理由も解明されています。
ウイルス感染から身を守るための有効な手立てとして、以前からよく知られている方法。それはマスクの装着、手洗い、うがい、そして栄養と休息などの体調管理ですね。これらに加え、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、現在強く推しすすめられているのが、「3密(密閉空間、密集場所、密接場面)」を避ける工夫です。
でももうひとつ、ウイルスに対する防御力を上げる方法として、私からみなさんにぜひおすすめしたい方法があります。それは、「ていねいな歯磨き」です。
じつはすでに100年前、スペイン風邪(H1N1型インフルエンザ)のパンデミック下で行われた調査から、「お口の健康」と「ウイルスが引き起こす感染症」については「なんらかの関連性があるのでは?」との指摘がされていました。調査を行ったアメリカの歯科医師会研究所初代所長のウェストン・プライス博士(1870~1948)は、のちにまとめた1400ページを越える大著のなかで、スペイン風邪のパンデミック下のアメリカ人とイギリス人260人を調査した結果を明らかにしています。
それによると、歯周病になっていた人のスペイン風邪の罹患率は72%に達し、重篤になる人も多かったのに対し、歯周病になっていない人の罹患率は32%。つまり半分以下であったというのです。
当時はもちろん、なぜこのような大きな違いが出るのか、その理由はわかっていませんでした。しかし現在の研究では、危険なウイルスが体内に入り込む際に「歯周病菌がその手引きをしている」事が明らかになってきています。
お口の健康と体の健康の関わりについては徐々に知られてきていますが、お口の中のプラーク(細菌の塊)をていねいに除去し歯周病を予防することが「感染症対策になる」ことについての認知度は、まだまだかもしれません。
お口の中を毎日きれいにお掃除して、体の防御力を上げていきましょう!

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