わかばやし歯科医院

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良い歯ぎしり、悪い歯ぎしり、いったいどこが違う?

歯ぎしり本来の機能であるストレス発散ができ、なおかつ歯もそれほど傷まないのが「良い歯ぎしり」。歯を傷めてしまうのは「悪い歯ぎしり」です。

Question
歯ぎしりに「良い歯ぎしり」があるなんてはじめて聞きました!いったいどんな歯ぎしりですか?

Answer
「良い歯ぎしり」とは強くて丈夫な犬歯(糸切り歯)の先をキリキリ擦り合わせる歯ぎしりで、上下の犬歯の先は削れますが、奥歯や前歯に負担がかかりません。歯並びがきれいで噛み合わせの良いお口の場合、歯ぎしりをするとこのような「良い歯ぎしり」になるのでさして歯を傷めずにすみます。

「良い歯ぎしり」と「悪い歯ぎしり」の違い、それは噛み合わせにあります。良い噛み合わせで、上の歯と下の歯がうまく噛み合っている方は、歯ぎしりをしようとすると長く尖った上下の犬歯が歯ぎしりの力を受け止めてくれます。歯ぎしりの力を長くて丈夫な歯根をもつ犬歯が引き受けてくれれば、他の歯にはほとんど負担がかからずにすむのです。
それに対して、犬歯がガチッと噛み合わない、奥歯ばかりで歯ぎしりするようなお口の場合、犬歯の支えがないので奥歯に強い力が直接かかります。また、顎の動きにストップがかからないので、下あごがグラインドしやすく広範囲に歯が削れていってしまいます。
患者さんのなかには、睡眠中に歯ぎしりをしている自覚がまったくないという方もいます。実際の歯ぎしりの様子を調べるには、ブラックスチェッカーという歯に被せるシートを睡眠中に装着していただくという方法があります(自費の検査です)。
患者さんの歯ぎしりがどんなふうにどの歯を傷めているのかが突き止められれば、どのような治療が適しているかを考えることができます。
治療しても繰り返し詰め物が取れる、被せ物が壊れるといった悩みを抱えている方は「悪い歯ぎしり」をしている可能性があります。大切な歯やせっかくの治療をだいなしにする原因を突き止めるために、ブラックスチェッカー検査を受けてみることをおすすめします。
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