わかばやし歯科医院

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歯並びに舌とくちびるが影響⁉️

歯は舌とくちびるの力のバランスが釣り合った位置に並びます。

舌からの力が強い場合、歯は前に出てきてしまうのです。

Q    うちの子小学生なんですが、なんだか前歯が出て来てるみたいなんです。以前はそれほどじゃなかったんですけど…。

A     それはもしかしたら舌やくちびるに癖にあって、歯に余計な力がかかっているのかもしれません。お子さんは、下の動きに独特な癖があったり、お口をポカンと開けていたりしませんか。歯の位置や傾きは、舌とくちびるの力のバランスに強く影響されるんですよ。

◦舌やくちびるの癖、ありませんか?

歯並びが悪くなる原因はいろいろ考えられます。歯の生え替わり時期のお子さんの場合、あごの大きさが小さいため、歯が正常に生えるスペースが十分に取れず歯が重なり合って生えてしまう以外にも、舌やくちびるの力の影響も見過ごせません。お子さんのふだんのお口の様子を見て、次のような癖はありませんか。

⚫︎乳歯が抜けた部分など、気になるところを正常に舌で触っている。

⚫︎飲み込むときに舌で歯を押している。

⚫︎くちびるを噛む癖がある。

⚫︎お口をいつもポカンと開けている。

こうした癖は、歯にかかる舌やくちびるの力のバランスをくずし、そのために歯並びによくない影響を与えていることがあるんです。

◦歯は舌とくちびるに挟まれて存在します。

「人という字は、互いに支え合って『人』となる」なんて言葉がありますが、歯並びもじつは同じです。歯はきれいな馬蹄形に生えるのが当たり前だと思われがちですが、この馬蹄形は、歯と接しているくちびるや舌の筋肉から加わる力の支え合いによって生まれているものなのです。なぜなら、歯は力を与えられるその方向にジワジワと動いていくからです。

言い換えれば、歯は舌の力とくちびるの力がバランスよく釣り合うところへと動き、並んでいます。そのためたとえば、くちびるの力が弱くていつもお口をポカンと開けていたり、舌の力が強くて歯を押しすぎていると、その影響で歯が前へと動き、出っ歯になっていきます。

◦力のバランスが崩れるとどうなる?

バランスがよい前歯の位置は、舌の力とくちびるの力が理想的なバランスになっている結果です。「内側から舌が押す力」と「外側からくちびるが押す力」が拮抗しているため、歯の位置は自然な傾きをしています(前歯は完全にまっすぐではなく、若干傾斜しているのがふつうです)。

一方、バランスが悪い前歯は、舌の力に押されて前に出ています。前歯が前に出るとくちびるが閉じにくくなり、お口をポカンと開ける癖がつくとくちびるの力はさらに弱くなっていきます。

舌やくちびるの癖があると、歯を並べる力のバランスが崩れるだけでなく、あごやお口全体の発育にも影響します。そうした癖を改善し、患者さんが本来持つ歯並びと顔貌を手に入れるために効果を発揮するのが「お口のトレーニング」です。

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