わかばやし歯科医院

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歯周病の死がいが脳梗塞や心筋梗塞を起こす⁉️

脳梗塞や心筋梗塞の原因となる動脈硬化。

この血管の異常が、歯周病菌の影響で起こり得ると考えられています。

 

の血管が詰まって起こる脳梗塞。心臓の血管が詰まって起こる心筋梗塞。どちらも命取りになりかねないおそろしい病気です。歯科では、これらの病気と歯周病との関連が昔から研究されてきました。

まずは歯周病とは関係なく、血管が詰まる仕組みをお話ししましょう。血管が詰まる主な要因である「動脈硬化」は、一般には「血管の内壁にコレステロールが蓄積し、脂肪分が沈着する」ことで起こります。血管内壁に、お粥やヨーグルトのようなかたまり(粥種、アテロームプラーク)ができるのです。このかたまりは、厚くなると血管を塞ぐだけでなく、破れることがあります。そうすると血流に乗って心臓や脳の血管に達して血栓となり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。

これと似たようなことが、進行した歯周病でも起こり得ると考えられています。まず炎症を起こした歯ぐきから入り込んだ多数の歯周病菌が、血流に乗ってからだをめぐります。彼らは、血管の内壁に入り込んで堆積します。すると、「細菌が集まっている、大変だ!!」とマクロファージなどの白血球がやって来て、歯周病菌を食べます。食べたあとは、死がいとなってその場に残ります。

これが粥種のようになって、動脈硬化を起こして血液の流れを阻害する、さらには破れて血流により運ばれ血栓となるというのが現在考えられているパターンです。実際、動脈硬化を起こした血管の粥種から歯周病菌の遺伝子が検出され、因果関係が注目されているんですよ。

 

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